地域の芽

人獣共通感染症教育・研究プロジェクト(委員長 三澤尚明)
 
共同研究・特許・応用分野など

研究テーマ

宮崎県と連携した獣医師養成
-宮崎大学 人と動物の感染症卒後教育プログラム-
連携先:宮崎県

研究概要

1.連携のきっかけ・必要性

 2010年に宮崎県内で口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザが発生した際に、宮崎大学と宮崎県が連携して感染拡大防止にあたったことを契機として、「宮崎大学 人と動物の感染症卒後教育プログラム」がはじまりました。私たち(宮崎大学人獣共通感染症教育・研究プロジェクト)は宮崎県と連携して、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザのような国境を越える海外悪性伝染病や人獣共通感染症の侵入リスク拡大、食品製造・流通システムの変化に伴う食中毒被害の大規模化・広域化等の諸問題に対処できる高い実務能力と専門知識を有する獣医師を養成するために、2011年より本プログラムを実施しています。

2.具体的な内容

 本プログラムでは、国内外の感染症専門家による講演会ならびに感染症に関する技術講習会等を開催しており、宮崎県食肉衛生検査所に勤務する獣医師職員の方々にも参加していただいています。現在までの開催実績は下記のとおりです。

・講演会
Minimizing the impact of agricultural livestock diseases on community
(地域社会における家畜疾病による影響の封じ込め)
牛白血病の現場でのコントロールについて-ある農場における清浄化の取り組み事例か ら -
第1回鳥インフルエンザシンポジウム
第2回鳥インフルエンザシンポジウム


・診断技術講習会
サルモネラ
炭疽
トキソプラズマ
豚赤痢
豚丹毒
BSE(牛海綿状脳症)
遺伝子検査法
食検サーベイランスと情報活用

3.現在までに得られている成果

 宮崎県の獣医師職員の感染症に関する専門知識が向上しています。 講演会および診断技術講習会参加者を対象としたアンケート結果は極めて良好であり、今後の講演会や講習会の改善のために、アンケートの意見は絶えずフィードバックされています。 宮崎大学と宮崎県との人的交流や感染症に対する知識・経験の共有が推進されています。

4.今後の展望

 宮崎県における人と動物の重要な感染症の診断体制強化・感染拡大防止策の拡充 感染症に対する高度な実務能力と専門知識を有する獣医師の養成 宮崎大学と宮崎県との人的交流や感染症に対する知識・経験の共有の一層の推進

メッセージ・インフォメーション

 人や物資の国際的な移動の増大に伴い、外来微生物による感染症発生の危険性が高まっています。また広域流通食品を原因とする大規模食中毒も全国で頻発しています。これらの被害拡大防止・予防に貢献できる高度な専門知識を有する獣医師職員養成を通して、宮崎県の感染症対策に貢献していきたいと考えています。

関連リンク

その他の研究紹介、卒論・修論紹介