学術交流宮崎大学農学部は海外大学との積極的な学術交流を展開しています

国際性を培う教育を実施し、地域から世界へ研究成果の発信、国際協力事業による国際社会への貢献を果たしていくため、アジア圏域をはじめとする海外大学・研究機関等との学術交流・学生交流、国際協力事業など国際連携活動を積極的に行っています。
海外大学との学術交流・学生交流支援については、農学部独自の海外交流支援事業として宮崎大学農学部長裁量経費(国際交流関連経費)や宮崎大学農学部同窓会海外交流寄付金等により農学部独自の支援を行っています。

協定大学との学術交流紹介

主な協定校との学術交流内容を紹介します。

釜慶大学水産学部(韓国)

釜慶大学は、旧釜山水産大学校等が合併し、1996年に総合大学化を果たした国立大学です。韓国の水産学においては、最先端の教育研究組織の一つになっています。海外で活躍した多くの研究者が在籍し、中でも交流の中核となっている水産学部の朴源圭教授の甲殻類の幼生分散に関する研究は高い評価を得ています。
平成23年10月に農学部の教員2名が釜慶大学校水産学部を訪問して学術・学生交流についての意見交換を行いました。また、同年11月には釜慶大学校水産学部の劉明淑教授が来学して宮崎大学農学部長と部局間交流協定の打ち合わせ、ならびに同教授による講演「韓国養殖の現状と展望」が開催されました。
平成24年6月は、釜慶大学水産学部において宮崎大学農学部と釜慶大学水産学部の学部間交流覚書・共同研究協定及び学生交流協定が締結されました。また、同11月には学部長裁量経費により宮崎大学農学部の教員と海洋生物環境学科学部3年生(4名)が釜慶大学に派遣され、学術セミナーを開催しています。

  

カセサート大学(タイ国)

カセサート大学は、タイ国の農学分野で最も権威のある大学の1つです。平成19~22年にかけて農学部の教員11名の派遣と研究者1名の受け入れを行っています。また、カセサート大学より交換留学生1名(1年間)とサマープログラム(3週間)において2名の大学院生を受け入れました。また、平成22年はカセサート大学博士課程学生の博士論文外部審査員を農学部の教員が務めています。
平成22~23年は、宮崎大学農学部長裁量経費の支援により、学部授業科目である「グローバルアグリ体験講座(2単位)」(海外体験インターンシップ)をカセサート大学で実施するための現地調査と授業内容の打ち合わせ・生活環境等の調査が行われました。
平成24年度は、日本学生支援機構のショートステイビジットプログラムに採択され、カセサート大学を拠点としたG-GAP農園等での研修等に学部3年生10名が参加しました。カセサート大学とは、学部学生の受入れと宮崎大学農学部での単位認定が了承されていいます。
遺伝子キュレーター養成特別プログラム(4週間)では、平成23年よりカセサート大学から4名の大学院生を受け入れ、平成24年は同プログラムをカセサート大学のDr. Sayan教授と農学部教員がカセサート大学で開催し、宮崎大学の修士学生2名がこれに参加しました。
平成24年には、宮崎大学学部長裁量経費の支援により、農学研究科水産科学専攻の大学院生4名が農学部教員の引率で同大学水産増殖学科を訪問し、海外での水産業の経験学習を目指した協働調査とセミナーを実施しました。平成25年度も共同セミナーを開催する予定です。

  

セントラルルソン州立大学(フィリピン)

セントラルルソン大学(CLSU)は、フィリピンの農学分野の主要大学で教育研究意識レベルも高い。土壌肥料学分野の共同研究としてで「マメ科牧草の共生窒素固定細菌の遺伝子多様性」、畜産草地学分野においては「牧草生産管理における共生窒素固定の有効利用」に取り組んでいます。平成21年は、CLSUよりDr. Domingo教授を農学部教員が招聘し、学部学生に対する講義、大学院生に対するセミナーおよび共同研究打ち合わせを行いました。
平成23年には、宮崎大学農学部長と農学部の教員3名がCLSUを訪問して、CLSU副学長・農学部長・学科長と学術交流・学生交流協定の更新と今後の留学生の受け入れについて協議しています。
平成24年は、農学部長裁量経費の支援により、農学部の教員がCLSUを訪問し、宮崎大学農学部とCLSUの学術交流・学生交流協定更新を行い、同時に本学農学工学総合研究科の学生が英語による研究発表と意見交換を行いました。平成25年度は、CLSUスタッフを宮崎大学農学部修士課程の外国人留学生として受け入れる予定です。

  

フィリピン大学ロス・バニョス校(フィリピン)

フィリピン大学ロス・バニョス校(UPLB)は、フィリピン大学を構成する7大学の1つで、国内唯一の国立大学です。平成22年にUPLBの工学・農業工学学部の准教授がJSPSの外国人招へい研究者に採択され、2ヶ月間農学部の労働環境工学分野で「姿勢解析開発ソフトの開発研究」に取り組むとともに九州圏域の各大学の研究者との討議・意見交換・講演等を行いました。
平成23年には宮崎大学農学部長と農学部教員3名がフィリピン大学ロス・バニョス校を訪問して、学術交流協定・学生交流覚を更新し、双方の大学において学部・大学院の短期留学等による単位互換が可能となりました。UPLBの農学部とは、G-GAP教育プログラムに関する情報交換と「アジアの食の安全・危機管理」についてのセミナー等を今後推進します。

  

プリンス・オブ・ソンクラ大学(タイ国)

プリンス・オブ・ソンクラ大学(PSU) との学術交流では、平成19~22年に宮崎大学から59名の派遣と67名の受け入れを行いました。また、学生交流では、48名の派遣と94名の学生を受け入れています。PSUにおいては、農学部の教員が「先端魚病診断学特別公開講座」を開催して、教職員・学生並びに公的試験場の関係者約80名を集めて講義を行っています。
平成23年には宮崎大学農学部に短期留学した博士課程学生の博士論文の外部審査員を農学部の教員が務めました。また、宮崎大学学部長裁量経費の支援を受け、農学研究科水産科学専攻の大学院生3名と農学工学連携大学院博士課程の学生1名がPSUを訪問し、現地で英語によるセミナーと共同干潟礁調査を行っています。
平成24年も同じく宮崎大学学部長裁量経費の支援を受け、農学研究科水産科学専攻の大学院生4名が農学部教員の引率でPSUを訪問し、現地で英語によるアクティブラーニング、セミナーおよび現地学生との共同サンゴ礁調査を行いました。

  

ハノイ農業大学(ベトナム)

ハノイ農業大学は、ベトナムの権威ある大学として、これからの発展が期待されています。平成17年に宮崎大学農学部はハノイ農業大学と交流協定を締結しました。平成20年~22年には、ハノイ農業大学の教員1名を宮崎大学農学部に受け入れ、平成22年は学部学生1名と大学院生1名をハノイ農業大学に派遣しました。また、同年、文部科学省科学技術振興調整費「口蹄疫対策に資する緊急研究(野生動物感染時に備えた危機管理手法の開発等)」で農学部の教員が海外における口蹄疫に対する消毒法等の調査と国内における今後の消毒法等の協議をハノイ農業大学で行いました。同年には、ハノイ農業大学の学部長をはじめ、8名の講座主任が来学され宮崎大学農学部との学術交流協定の更新を行いました。
平成22年~23年は、宮崎大学農学部長裁量経費の支援により、学部授業科目である「グローバルアグリ体験講座(2単位)」(海外体験インターンシップ)をハノイ農業大学で実施するための現地調査と授業内容の打ち合わせ、ならびに生活環境等の調査を行いました。
平成24年は、農学部獣医学科の教員がハノイ農業大学のNguyen Thi Lan教授と「ベトナム北部と南部のイヌジステンパーウイルスに関する分析」に関する共同研究を行い、これまでの共同研究においてイヌジステンパーウイルスをベトナムで初めて分離しています。また、同年の宮崎大学主催国際シンポジウムでは、ハノイ農業大学のNguyen Thi Lan教授が招待講演「高病原性PRRSについて」を行い、ハノイ農業大学 学長,副学長,獣医学部長,副学部長,国際交流委員の表敬訪問を受けました。

ハサヌディン大学(インドネシア)

インドネシアの農学分野では最も権威のある大学の1つで,西部に位置するボゴール農科大学と並んで東南アジア地域の重要な学術的役割を果たしている大学です。平成7年に宮崎大学農学部はハサヌディン大学と学術交流協定を締結し、本学部初の文部省国費留学生(大使館推薦)であったDr. Abdul Rachman Laidding教授は,帰国の数年後に農学部長になった。
また,本学農学研究科畜産学専攻を修了したDr. Syamsuddin Hasan教授は畜産学部の学部長になるなど,本学部で博士あるいは修士の学位を取得して帰国した元留学生13名は、ハサヌディン大学の種々の教育・研究分野において主導的な役割を果たしています。
最近の主な交流実績としては、平成22年にハサヌディン大学副学長(学務・財務担当)および畜産学部長ら4名が宮崎大学を表敬訪問し、学術交流・学生交流等の打ち合わせと研究室視察を行いました。
平成24年には、ハサヌデイン大学の留学生(1名)が宮崎大学大学院農学工学総合研究科から博士(農学)の学位を授与されています。また、同年、ハサヌディン大学国際交流センター所長および畜産学部副学部長が来学され、本学農学部長と学部間交流協定・学生交流覚書を更新しました。現在,宮崎大学農学工学総合研究科博士課程にハサヌディン大学の留学生が1名在籍しています。

西北農林科技大学(中国)

西北農林科学技術大学は、教育省直属の総合的な全国重点大学の一つとなっています。作物遺伝育種学、植物病理学、土壌学、農業水利工学、臨床獣医学、果樹学、動物繁殖と遺伝学、農業経済学などの9学科が国家レベル重点学科に認定され、中国西部における農業新技術とその設備開発、産業育成、新科学産品の展示などのための重要な拠点となっています。
平成22年に本学学長が西北農林科技大学を訪問し、正式に大学間協定書の調印を行いました。農学分野では林学院劉学部長・機械電子工学院長との研究交流が行われ、バイオマスに関する植物遺伝資源関係の共同研究を開始しています。
平成23年は、農学部の教員と大学院農学工学総合研究科学生1名が西北農林科技大学を訪問し、研究セミナー(ブルーベリーの育種研究と中国の遺伝資源や産業への導入について)の開催と西北農林科技大学学生に向けての宮崎大学農学部の紹介と留学生受け入れについての説明会を開催しました。
平成24年は、本学農学部の教員と大学院農学研究科学生1名が西北農林科技大学を訪問し、教育システム・寮生活・講義内容について意見交換を行い、本学への留学についての打ち合わせを行いました。同年3月には、本学へ西北農林科技大学国際交流所長他2名が来学し、宮崎大学農学部、GAP事業の視察と宮崎大学農学部主催の食の安全に関する国際セミナー「中国における食の安全意識の現状」を崔准教授(宮崎大学客員准教授)が講演しました。
さらに同年5月に西北農林科技大学林学院の劉教授と大学院生2名が来学して英語セミナーを開催し、本学農学部の学生と意見交換を行った。同年12月は、宮崎大学農学部の教員と大学院農学工学総合研究科学生1名が西北農林科技大学を訪問し、カンキツの自家不和合性研究を大学院生が英語で講演しました。また、本学農学研究科修士課程1年生1名が大学間交流協定により、1年間林学院劉教授のもとに短期留学しています。西北農林科技大学からは大学院林学研究科博士課程3年生1名が本学農学部に短期留学し、1名が宮崎大学博士課程農学工学総合研究科に入学する予定です。

南京農業大学(中国)

南京農業大学は中国で最も歴史が古く、獣医学を含めた農学を中心に発展を続けている重点大学の一つです。同大学とは平成2年に学部間学術交流協定、平成17年に大学間学術交流協定を締結し,農学部を中心に密接な交流を実施しています。
平成21年は、農学部の教員が異文化交流体験学習の受講のため,農学部と工学部の学生10名を引率して,南京農大における中国語・中国文化の学習および無錫・上海の視察を行いました。 平成22年は農学部教員1名および事務職員1名が南京農業大学を訪問し,Chinese-Foreign Dean’s Forum in Crop Scienceに出席しています。また、同年には大学間交流協定および学生交流に関する覚書の更新を行い、平成24年には、宮崎大学学長,副学長,農学部および教育文化学部の教員ら6名が,南京農業大学創立110周年記念式典に参加し、宮崎大学学長が農学教育に関する記念セミナーで講演しました。同年11月に農学部畜産草地科学科の教員1名が,南京農業大学動物科技学院の学生を対象に集中講義を実施しました。

チュラロンコン大学(タイ国)

これまで宮崎大学から8名の短期留学生をチュラロンコン大学獣医学部に派遣し、先方からは学部学生9名と修士学生3名、博士学生6名の留学生を受け入れてきました。また、農学部の教員が3名のチュラロンコン大学修士副指導及び外部審査員を務めました。現在は、宮崎大学医学獣医学総合研究科(博士課程)でチュラロンコン大学の2名の留学生を指導しています。
平成24年に開設された産業動物防疫リサーチセンターによる国際シンポジウムでは、アチャリヤ博士が招待講演者として招聘され、産業動物防疫に関する世界情勢について講演を行いました。また、同年に獣医学科の教員がチュラロンコン大学を訪問し、Dr. Achariya Sailasuta教授と犬ジステンパーウイルスCDVの共同研究を行っています。これまでのチュラロンコン大学との共同研究の成果としては、「イヌジステンパーウイルス伝染に関する研究」「サーコウイルスの研究」「腫瘍の薬剤耐性遺伝子に関する研究」「急性腎不全症に関する研究」などの研究成果が高く評価されています。