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バックナンバー(第39巻)

これぞ獣医師を目指して!


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 鳥巣 至道 (獣医学科・教授)



 大学の獣医師ってどんな職業だと思いますか?大学の先生っていうと、ちょっと気難しく、研究ばかりしているイメージがあるかもしれません。しかし、私は大学の先生でもあり、動物病院の獣医さんでもあります。私の職場は、宮崎大学農学部附属の動物病院であり、毎日犬や猫の診察と手術を行っています。大学病院は、基本的に完全予約制であり、街の動物病院からの紹介状がないと診察をすることができません。したがって、ちょっと複雑で重症な動物を診察や手術することが多いです(図1)。しかも、犬猫の診療だけではありません。牛の診療もします(図2)。動物園動物や水族館のイルカなども診療することもあります(図3と4)。犬猫だけでなく、牛や馬、そして動物園動物や水族館のイルカやペンギンの診療や治療を行えることは、獣医師としての醍醐味だと思っています。

 
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 図1)犬の腹腔鏡手術   図2)手術後の牛とツーショット!
 
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     図3)ペットの山羊の診療風景  図4)イルカのCT撮影風景


 では、私の仕事は診療と手術だけでしょうか? いえいえ、違います。大学の先生なので、授業や実習で学生に教育もしますし、当然研究もします。会議だってたくさんあります。忙しくて目が回りそうになりますが、そんな私が大学で仕事を続けている理由の1つが、教育です。勉強が嫌いだった私が、獣医学という学問に出会って、その面白さに惹かれ、いつの間にか貪欲に寝る間を惜しんで勉強するようになりました。何故、勉強するかというと、いろんな動物の生理学や解剖学などを勉強しないと、病気になった動物を救うことができないからですが、根底にあるのは、いろんなことを知りたいという知的好奇心が一番だと思います。そして、自分が一生懸命勉強して得た知識とこれまでの経験で1頭でも多くの動物の命が救えるのであれば、勉強は苦痛にはなりません。そんな勉強の魅力を学生達に教えていくのもまた私の楽しみであるのです。
 最後に、私の研究を少し紹介します。私は、基本的には犬猫の消化器疾患を専門に仕事しています。消化器疾患を治療するうえで、食事は非常に重要です。私は、これまでの概念にない新しいフードやサプリメントの開発も行っています。自分で開発した商品でたくさんの動物が元気になるのって、素敵だと思いませんか?





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